人生の楽しみ方を成瀬から学ぶ!
成瀬は天下を取りにいく
★INDEX★
・書誌情報 ・町田主観のあらすじ ・個人的感想 |
■書誌情報
著者:宮島未奈 出版:新潮社 項数:208ページ
受賞歴:第21回 本屋大賞 大賞
第39回 坪田譲治文学賞
第20回 R-18文学賞 大賞・読者賞・友近賞
■あらすじ
中学2年生の主人公『成瀬あかり』は他人の目を気にせず我が道を進むタイプ。
やりたいと思ったことになんでも挑戦するちょっと変わった女の子です。
彼女の地元、滋賀県大津市のデパート“西武大津店”の閉店日までの1か月間、
地元のテレビ局が中継に入る時間に毎日訪れテレビに映ったり、
幼馴染と突然M-1グランプリに出場したり、高校初日から坊主頭で登校したり…
奇天烈なことを繰り返しながらも、周りの人と関わり合い成長していく青春ストーリーです。
■感想
ただの青春小説と侮ることなかれ。
中学生、高校生がメインの話って大体『恋愛』とか
『挫折』とかの甘酸っぱい内容になりがちなイメージがあり、
あまり手を出していませんでしたが…本作はそんなことありませんでした。
とにかく成瀬あかりの行動一つひとつから目が離せなくなります。
そんなことして意味ある?と思うようなことも
本人は全力で取り組む姿が面白くて可愛く思えてきます。
彼女の目標は『200歳まで生きること』。
これを本気で達成するために毎朝ランニングしたり、勉強の合間に筋トレしたり、
歯磨きもものすごく丁寧。見習わないといけませんね…!
この作品の舞台は『滋賀県大津市』。
実在する場所も多く小説内に出てくるので地元の方が読んだらさらに楽しめそうですね!
ちなみに私は“膳所”という地名が読めませんでした…汗
2024年の本屋大賞を受賞しており、続編も出ているようなので
大人になった成瀬あかりも読んでみたいと思います!